看護勉強ノート

新人看護師の勉強まとめ

糖尿病性ケトアシドーシス の看護

糖尿病性ケトアシドーシス(DKA)

●糖尿病性ケトアシドーシスとは
糖尿病の高血糖性の代謝失調。
インスリンが不足すると、血中の糖を代謝できなくなり、高血糖となる。すると体は代わりに脂肪を分解しエネルギーをつくる。このとき副産物としてケトン体ができる(ケトン血症)そのため血液が酸性となり(ケトアシドーシス)体に異常が出る。インスリンの絶対欠乏によって生じ、I型糖尿病に多い。

●症状
・前駆症状:激しい口渇、多飲、 多尿、 体重減少、 強い倦怠感、悪心、咽吐、腹痛
・症状:脱水、呼気アセトン臭(甘酸っぱい臭い)、過呼吸、クスマウル呼吸、血圧低下、 頻脈、神経所見がはっきりしない

●検査結果。
・血糖上昇:250~1000mg/dl
・尿中ケトン体強陽性
・血ガスPH7.3未満
・Na の軽度低下、 BUN上昇

●治療。
・脱水なので、 生理食塩水を利用した十分な補液。
インスリンの欠乏→インスリン投与。
・脳浮腫のリスクあり→神経症状の観察
(急な浸透圧の低下は脳浮腫のリスクがあるため)