看護師のポケットの中身
わたしのポケットの中身
看護師をしているわたしの白衣のポケットの中身を紹介します
時計、ナーステープ、
3色ボールペン、赤・黒のマッキー、ペンライト、意識レベルのスケール、駆血帯
写真に撮ってないけど電卓+タイマー、業務の虎の巻
他に、ポケットに入れていないけど聴診器、ボード、レポート用紙を持ち歩いてます。
時計
普段はあまりみることないけど、移動中時計ないところで時間確認するときに見てます。
ナーステープ
なにに使ってるかわかんないけどよく使ってます、抹消ルートの固定とか?
3色ボールペン、赤・黒のマッキー
ボールペンはジェットストリームの3色ボールペンを使っています。
職場でも使っている人多い。看護記録書くときとか、がりがり使ってます。
一番使う仕事道具かも。
マッキーも何かと使うのでポケットに入れてます。
ペンライト、意識レベルのスケール
脳外科ならではかも。
夜勤中に点滴の滴下を合わせるときにも使ってます。
ペンライトとは別にライトをもってる同僚もいますね。
電卓+タイマー
電卓とタイマーの2つの機能が1つになったもの。
点滴の滴下合わせるときとか、水分出納の計算するときに電卓使います。
タイマーもないと私は仕事できません…
時間ごとに観察しなきゃいけないときとか、時間の決まってる処置をするときに使います。
いろいろな業務しているうちに、時間過ぎてた…っていうのを予防してます。
ハサミ
ガーゼやテープを切ったりするのに使います。
駆血帯
採血、ルート確保の時、使ってます。
私の職場はゴムのチューブタイプのものと、私が使ってるバンド?タイプの駆血帯半々くらいの割合な気がします。
業務の虎の巻
秘密の虎の巻なので写真には載せていないのですが、自分でまとめた業務のメモを持ち歩いています。
たまにしかやらない処置をするときなんかにすごく役立っています。
あとは他に持ち歩いているもの
聴診器
肺音、腸蠕動音なんか聴くのに使ってます。
学生のときに買ったリットマンの物をそのまま使ってます。
ボード、レポート用紙
ボードとレポート用紙は業務してる中でメモするのに使ってます。
ボードがあるとたったままメモれるので便利。
他の同僚はハンドクリームとかパルスオキシメーターとか持ち歩いてたり、ポーチに仕事道具入れて仕事してたりします。
私はがさつなので、最低限のものをポケットに入れていたいけど、気が付いたらペンの本数が何本も増えてたりする…
さっと物が出せるようにすっきりしたポケットでいたいです。
CO2ナルコーシス
CO2ナルコーシスとは
呼吸の自動調節能が破綻し、CO2が体内に貯留することで意識障害が出現する病態の総称。
CO2ナルコーシスの機序
通常は体内のCO2によるpHの変化が主な呼吸刺激となっていなる。
COPDなど慢性的にCO2が貯留している状態だと、CO2貯留に慣れが生じて刺激が低下しており、代わりに低O2血症が呼吸刺激になっている。
このような患者に不用意に酸素投与をすると…
低酸素血症による呼吸刺激がなくなり、CO2による呼吸刺激も低下しているため著しい呼吸抑制となる。
蓄積したCO2が中枢神経系に作用して意識障害となる。(CO2は麻酔作用があるため)
そして昏睡状態となり、死亡するリスクもある。
高二酸化炭素血症の症状
頭痛、体温上昇、発汗、意識レベルの低下、痙攣、傾眠、昏睡
(二酸化炭素の血管拡張作用で頭痛が生じる。
さらに、血管拡張作用により頭蓋内圧が亢進し意識レベルが低下する)
CO2ナルコーシスの3徴
①重症呼吸性アシドーシス、②意識障害、③自発呼吸の減弱
CO2ナルコーシスの対応
最大の問題は意識障害と呼吸抑制。
意識障害により、いびき呼吸等になり気道の開通が維持できなくなると気管内挿管が必要となる。
呼吸抑制に対しては呼吸補助を行う。気管内挿管されていれば、人工呼吸器を接続する。
気管内挿管されていなければ、NPPVを行う。
痛風の看護
痛風とは
体内に尿酸がたまり、それが結晶となって激しい関節炎を伴う症状となる病気。
関節炎は突然起こるため痛風発作と呼ばれることもある。
痛風の機序
プリンタ体が代謝されると最終的に尿酸という物質になる。
様々な理由で血液中の尿酸の濃度が高い状態が持続すると関節の中で尿酸が固まる。
固まった尿酸が関節の骨と骨の間(関節腔)に落下すると白血球が攻撃し、関節炎となる。
尿酸値が7.0mg/dL以上の状態を高尿酸血症と呼ばれる。
痛風の症状
暴飲暴食した翌朝などに急に足の母指の付け根が赤く腫れ痛みが生じる。
足の母指以外に足関節、足の甲、アキレス腱の付け根、膝関節、手関節にも激痛発作が起こることがある。耳介に痛風結石や尿路結石ができることもある。
たいていの場合、1週間から10日程度すると症状は治まる。
しかし多くが1年以内に同様の発作が起こり、繰り返され、次第に間隔が短くなり、重症の慢性痛風になる可能性がある。
痛風の治療
痛風の治療は痛風関節炎の治療と、その背景にある高尿酸血症の治療の2つに大別される。
●痛風関節炎の治療
炎症を消退させることが目的
原則的に非ステロイド抗炎症薬(NSAIDs。ナイキサン等)を用い、関節炎が消失したら投与を中止する。
腎機能障害や胃潰瘍などの消化管症状がありNSAIDsが使用できない場合はステロイド剤を用いる。
コルヒチンは痛風発作の予兆期に1錠を服用し発作を頓挫させるために用いる。
●高尿酸血症の治療
尿酸降下薬による薬物療法や生活習慣の改善。
尿酸降下薬には尿酸排泄促進薬と生成抑制薬がある。
尿酸排泄促進薬→製品名ユリノーム、ベネシッド等
尿酸生成抑制薬→ザイロリック、アロプリノーム、フェブリク等
治療目標は血清尿酸値6.0mg/dL以下
生活習慣の改善は肥満の防止、改善のため適正なエネルギー量を摂取することに加え、アルコール類・果糖・プリン体のとりすぎに注意する。
尿酸は腎臓から尿中へ排泄たれるため、水分を多量に摂取し1日尿量を2リットル以上にすることが勧められる。
過度の運動(無酸素運動)は血清尿酸値を上昇させるため、個人の運動能力、過度の筋力強化運動や瞬発力を要する運動は高尿酸血症の予防という観点からは好ましくない。
その他に、痛風患者は酸性尿を呈することが多く、酸性尿(尿pH6.0未満)は尿中での尿酸の結晶化を促進され、尿路結石や腎機能障害発症のリスクがある。尿酸排泄薬を内服する場合は尿をアルカリ化する薬剤であるウラリットを併用する。
痛風の看護
痛風発作が生じているときは患部を安静にして冷却する。
服薬管理や食事、運動指導を行うことが大切となる。
デジュリン・ルーシー症候群とは?
デジュリン・ルーシー症候群(Dejerine-Roussy症候群)
別名、視床症候群という。視床の血流が障害されることにより視床痛、軽度の運動麻痺、不随意運動、運動失調、深部感覚障害などの症状を呈するもの。
他、脳卒中関連の症候群として有名なものにワレンベルグ症候群、ゲルストマン症候群などがある。
ワレンベルグ症候群(延髄外側症候群)
椎骨動脈の分岐で後下小脳動脈領域である延髄外側部の梗塞により起こる症状。
病側の症状は眼振・めまい・球麻痺、カーテン徴候、味覚障害、顔面の温痛覚障害、小脳失調がある。
反対側の症状は頸から下の温痛覚障害が挙げられる。
ゲルストマン症候群
頭頂葉の左角回の障害により、手指失認、左右失認、失書、失算の4徴を呈するもの。
球麻痺と偽性球麻痺とは
脳卒中により起こる嚥下障害について
球麻痺
延髄の運動核の障害による麻痺のこと。球は延髄の慣用語である。
舌、咽頭、口蓋、喉頭などの筋の運動を支配する脳神経核がある(左右)。
そのため、延髄の障害によりしばしば咀嚼、嚥下、さらに構音の障害をきたし、完全な球麻痺では嚥下反射が全く見られない場合がある。
仮性球麻痺(両側性大脳病変)
球麻痺と仮球性麻痺の違いは、病巣が違うこと。
球麻痺と症状が似ているが、病巣が違うため仮性球麻痺と呼ばれる。
延髄よりも上位に両側の病変がある場合(2回以上の脳出血の発症や多発性脳梗塞など)などにみられ、嚥下障害が現れる。
しかし脳神経核の障害はないため嚥下反射が保たれている可能性がある。核上球麻痺や偽球性麻痺と呼ばれることもある。
一側性大脳病変による嚥下障害
延髄より上位の片側に病変がある一側性大脳病変では、秒速と反対側の摂食嚥下に関わる感覚、運動に障害が現れるが、健側が病側の機能を代償する働きがあり、嚥下反射も保たれていることから嚥下障害の予後が良いとされている。
一側性の脳血管障害は急性期には30~50%の患者に嚥下障害があり、慢性期まで遷延するのは10%以下であるという報告がある。
SCU(脳卒中集中治療室)
SCUとは
SCUはStroke Care Unitの略で、日本語だと脳卒中集中治療室、脳卒中ケアユニットと言われる。脳卒中急性期の病態が不安定な時期に高度な集中治療を行う病棟である。
専門医療スタッフがモニター監視下で濃厚な治療と早期からのリハビリテーションを計画的かつ組織的に行う専門病棟である。
SCUの設置条件
・病院の治療室を単位として行う
・病床数は30床以下
・専任医師が常時1名以上
・看護師数は患者3名に対し1名以上
・脳卒中患者が8割以上を占める
・常に画像検査が可能でモニター等の設備完備がある
対象患者
SCU対象疾患は脳卒中であるため、脳梗塞、脳出血、くも膜下出血である。
入室できる期間は発症から14日間となっている。
SCUの料金
H30年度診療報酬基準ではSCUの一日の入院医療管理料は5804点。
1点は健康保険使用時は10円にて加算され、3割負担の場合、
5804点×10円×0.3=17,412円。
1日SCUに入院すると17,412円かかる。
(1日一般病棟に入室した場合は1日1,591点なので4,773円。)
さらに14日間すべてSCUに入床すると243,768円となる。